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レーシック後の後遺症はないの?

高い安全性が各方面で謳われ伝えられているレーシックですが、施術を受けるのは身体の中でも繊細な眼球ですから「後遺症は全く無い」と断言は出来ません。
手術自体は完璧に作業工程を終えていたとしても、人体が時間の経過と共にどんな変化を生じさせるかは専門医にも予測不可なのが現実です。
それでも多数の患者の術後のデータを検証する中、後遺症の範疇と捉えられる共通する症状が確認されています。

そんな術後の後遺症の筆頭と認識されているのが「ドライアイ症状」です。
レーシック術後に痛みを感じている人を検証した場合、目薬を用いても一向に痛みが引かないケースが多々見られています。
実はこの原因は角膜神経痛と称される角膜の病気であり、医師の間でも未だ深い認識が為されておらず、この病気とドライアイを混同してしまう医師が少なくないのが現状です。

そうした状況から結果として「レーシックに因るドライアイ発症」と診断されてしまうのです。
またレーザーで角膜をカットする以上、当然角膜の神経自体も切断しますので、結果涙の量のコントロールが効かなくなり、それが悪影響する場合もゼロではありません。
あるいは神経の切断自体が痛みを併発している可能性も否定出来ません。

それでも新陳代謝が活発な角膜ですので自然治癒力にも富んでいますので、通常数ヶ月もすればこうした症状は次第に改善されるのが一般的です。
また手術後の経過は良好で、期待した視力を得た後の日常生活スタイルが影響し、再度視力が低下してしまった状況と後遺症を混同してしまうケースも見られます。
レーシックは手術を受ける時点の視力を眼鏡やコンタクト不要なレベルにまで回復させるのが目的ですが、術後視力を低下させるような行為を続けていれば、視力低下に繋がります。

術後目に過度な負担や再度の視力低下に繋がるような行為を控え、せっかく得た視力をキープする姿勢が大切です。
レーシックの歴史自体は浅く、日本ではまだ施術が開始されてから10年と少し、欧米でも20年程度ですので、術後20年を経過した際の後遺症に関しては症例が確認されていません。
どこまでの症状を後遺症と捉えるのかも統一されておらず、レーシックの技術や用いる専用機器も日々進化を遂げています。
現時点で確実に明言出来るのは「感染症などが生じる危惧はまず不要である」「老眼など人体側の変化が理由で矯正視力が衰える可能性はゼロとは言えない」という2つのポイントです。

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